丁寧語「あったので」の使い方についてのギモン点!
敬語の使い方が難しい日本語ですが、中でも丁寧語についての使い方のギモンについて紹介したいと思います。
ネット上で声が聞かれているのは、「そういうギモンが『あったので』質問しました。の「あったので」を、「ありましたので」というのはおかしいでしょうか。」というものです。
この声に対して、次のようなアドバイスがありました。
「日本語では文末の表現が文全体性格を決めます。
文末が『ました』と丁寧語になっていて、文全体が丁寧語表現なので途中の『あった』を『ありました』にする必要はありません。
丁寧語の『です・ます』は会話の相手に丁寧な言い方をするときに、敬意を表しますが
『疑問があったので質問しました。』
『ギモンがありましたので質問しました。』
の丁寧さには差を感じさせません。
言い回しが長くなります。すっきりした言い方が自然ですね。」
またこのようなギモンも一緒に挙げられています。
「そういうギモンが《ございましたので》質問しました」
という表現についてです。
「こちらは、『ございます』は『ます』より丁寧な表現です。
このような場合、『ございました』を途中に入れるなら、文末もそれ相応な丁重さが必要となります。
丁寧語、『ございます』を上回る丁寧語はありませんので、文末は謙譲語表現にするといいでしょうね。
『ギモンが《ございましたので》ご質問しました』や
『ギモンが《ございましたので》ご質問を申し上げました』といった表現、
『ギモンが《ございましたので》ご質問をさせていただきました』などという通り、途中の語の丁寧さを挙げると、文末もそれにつれ丁重に表現しなければならず、大げさな表現になってしまいます。」
というアドバイスでした。
日本語の敬語は丁寧語、謙譲語、尊敬語など、幅広い言葉の使い方をしなければなりません。
中でも、今回は丁寧語の日本語の使い方の難しさについて取り上げてみました。