クレディ・スイス銀行の破綻の可能性は?影響は?
本社はチューリッヒです。
世界最大規模の金融コングロマリットであるクレディ・スイス。
戦後まもなく日本に参入し、長い歴史を続けてきました。
だったのですが今、経営不安が強まっていますね。
その株価は、多い時には30パーセントも急落したとかみたいです。
「クレディ・スイス問題」は今、世界の市場を揺り動かしています。
今年になって初めて問題が浮上したわけではなくこれまでにも、ファミリーオフィスとの取引で巨額損失が起こったり、経営をめぐって何かとゴタゴタがあったんですけどね。
数千人規模で従業員を解雇したり、クレディ・スイスなりに立て直しを図ろうとやってきてはいたのです。
ですが、この度米国の3つの銀行が破綻してしまいました。
銀行セクター全体に対して投資家の信頼が揺らいできています。
クレディ・スイスの投資を支えていたサウジアラビアの投資家もまた、この度の追加出資には応じないと言っているみたいですよ。
そんなあれこれが重なって、30パーセントの下落という大問題につながったようです。
スイス中央銀行より7兆円貸与するそうで、取りあえず今はなんとかしのいでいます。
皆さん不安を抱えていますが、すぐにも破綻とはならないでしょう。
でも一安心とは言えない。
これだけの額をつぎ込んでおいて破綻したらどうなるか。
もう救いようがありません。
その辺りも心配です。
「きっとまたスイス中央銀行が救済に入るだろうから、大丈夫なのでは」といった楽観した意見もあります。
ですがその一方で、「あまりに大きすぎるので救済ができないかもしれない」といった声もあります。
しばらくは、欧州市場を気に掛けておいた方が良いでしょう。
世界はどんどん狭くなっています。
どこでどのように日本に影響があるかは分かりません。