正式には「新世紀エヴァンゲリオン」
今や誰もが知っているアニメですが、放送開始は20年以上も前になるにも関わらず、いまだに複雑すぎると話題になっていますね。
その中でも最終回でのセリフ「おめでとう」についてまとめてみました。
エヴァンゲリオンとは?
1995年にテレビシリーズとして放送を開始したアニメです。
アニメ放送後、大きなアニメブームを起こした作品と言ってもいいほど、人気を誇っているアニメシリーズです。テレビ放送後は、続編として映画も制作、公開され、社会的ブームになり、今や知らない人はいないほどの人気がある作品です。
また、このアニメの監督である庵野秀明さんの出世作でもありますね。
「エヴァンゲリオン」は、大人向けに作られたこともあり、とても難解なストーリーや設定を有しており、一度観ただけでは理解できないような内容であったりもします。アニメ放送時にテレビを観ていた視聴者の頭の中には「はてなマーク」がいくつも浮かび上がっていたかもしれません。
特にここで話題にしている「おめでとう」というセリフを含む、最終回に向けての2話においては、一度で理解した方は少ないように思えます。
ですが、この難解さがこの作品の魅力なのかもしれませんね。
ストーリーやあらすじは?
セカンドインパクト(大きな災害)が起こり、人類が半分に減少してしまった世界が舞台です。そんな世界で暮らす14歳の主人公・碇シンジは、特務機関ネルフの最高司令官で父親の碇ゲンドウの命令により、人造人間兵器であるエヴァンゲリオンに乗って、使徒と呼ばれるものと戦うことになります。
戦いの中でシンジは、同じくエヴァンゲリオンのパイロットである綾波レイやアスカ・ラングレーを含む多くの仲間と出会い葛藤しながら、人類のため仲間のために使徒と戦っていくストーリーとなっています。また、14歳であるシンジの心の中を現した描写も見どころになっています。
最終回「おめでとう」の意味は?
※ここではひとつの推測をご紹介します。
アニメ「エヴァンゲリオン」の最終回は、主人公である碇シンジの心の中の描写から始まります。
そこでシンジは、アスカや綾波レイ、父親である碇ゲンドウなどと話し合いをします。
その結果、それまで自分自身を嫌い価値を見い出せないでいたシンジはあることに気づきます。それが、自分の考え方次第でより良い世界になるということです。
つまり、殻を破りすべての自分を受け入れたのです。
そのあとのセリフがこちらです。
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「僕はここに居てもいいのかもれしない」
「僕は僕でしかない」
「僕は僕でいたい」
「僕はここにいたい」
自分自身を嫌っていたシンジが自分を受け入れたことで心に素直になれたということです。そしてそんなシンジに対して周りが「おめでとう」と祝福してくれているのです。
わかりやすく言えば、シンジが気づき、新しい価値観を生み出し自分を否定しなくなったことに「やっと自分の殻を破れたね、受け入れられたね、おめでとう」と言っているようで、自分に対し否定的なシンジから、新しい肯定的なシンジの誕生を祝福をしているということになります。
※これも庵野監督が考えていらっしゃる「おめでとう」の真意なのかはわかりませんが、この難解なエヴァンゲリオンですので、ここで紹介した「おめでとう」の意味もひとつの解釈に過ぎません。
難しそうな作品で手が出せないと思っている方々もぜひ作品をご覧になって、自分なりに推測するのもいいかもしれませんよ。
難解だからこそ面白いということかもしれませんね。