民生委員になるには?そもそも民生委員とは?報酬や活動費はどうしてる?

民生委員という言葉を聞いたことはありますか?

あまりお世話に聞き馴染みがない言葉だと思いますが、春と秋の褒賞受賞者で

経歴の所に入っているくる言葉だったりします。

中にはお世話になった方もいるかもしれません。どんな仕事か調べてみました。

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民生委員になるにはどうすればいいの?

まず、民生委員とは、厚生労働省のウェブサイトから引用しますと、厚生労働大臣から

委嘱され、それぞれの地域において常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を

行い、社会福祉の増進に努める方々とあります。

教員免許のような特別な資格は不要ですが、「市町村の議会の議員の選挙権を有する者

のうち、人格見識高く、広く社会の実情に通じ、且つ社会福祉の増進に熱意のある者」

と民生委員法に定められています。

イメージだと世話焼きの近所のおばちゃんみたいな感じの人がなれるんでしょうね。

人の家庭内の問題に立ち入る立場になる為、守秘義務もあります。

人の抱える身体的な問題や、家庭内の人には知られたくない事情も職務上知り得る

立場ですので、人に話をするのは厳禁です。

立場上の優位を利用して政治的活動は禁止とかなり厳しい規定があります。

町内・自治会での自薦もしくは推薦か、公募される場合があるので、立候補します。

市町村の民生委員推薦会を経て、都道府県知事地方社会福祉協議会の意見を踏まえて

厚生労働大臣に推薦、認められると委嘱となります。

 

民生委員とはどんな仕事? 任期や役割は?資格はいるの?

先程述べた通り、常に住民の立場に立って相談に応じ、となっていますので、

地域の福祉で自治体の目が届かない細やかな配慮を行います。

厚生労働省のウェブサイトより具体的な活動内容としては、7つあります。

社会調査、相談、情報提供、連絡通報、調整、生活支援、意見具申です。

なんの事かわかりにくいでしょうが、担当地域の高齢者や障がい者、子育てを

されている世帯、母子家庭などで相談、支援を行います。

地域で1人暮らしをされている高齢者にデイサービス等の情報提供や、

昨今ニュースでよくみる虐待等の相談にも乗ってくれます。

もし、支援を受けたい方がいたら、行政機関等に連絡し、対応をお願いしたりします。

調整は社会福祉企業やボランティア団体への事業の調整を行います。

生活支援は、児童の登下校の見守りや、高齢者への自宅訪問、声かけを行い、

安否確認を行います。

意見具申は、地域で起こっている必要な福祉サービス、問題点や改善点を

関係機関へ提起します。

任期は3年で、再任もありです。定年は75歳となっております。

活動期間はかなり長いんですね。

 

 

民生委員の報酬は?活動費はどうしてる?

 

では、地域の為に尽力を尽くして頂いている民生委員ですが、報酬はなんとゼロなのです。

ボランティア扱いのため、無償で働いているのです。

ただし、活動費としてわずかながら支給されており、自治体から交付されております。

4万から6万が全体の23%6万から8万が19.3%、8万から10万が17.3%と大部分を

占めています。ゼロの自治体が0.6%、20万以上が1.7%となっており、地域でかなり

バラ付きがあります。

交通費、通信費、研修参加費など、活動には実費がかかりますから、本当に実費しか

支払われないんですね。

それでもボランティアなので、実際には持ち出しもあるかもしれません。

ちなみにこの活動費は収入にはカウントされませんので課税対象外となり、

確定申告の必要はありません。と、いうのも確定申告の必要な金額ではありませんし、

実費になるので先程の実費になるので、税務署への届け出は不要です。

しかし、それ以外の収入がある場合は、確定申告もしくは年末調整が必要ですが、

その他の収入としての活動費は申告しなくて良いのです。

近年ではなり手が不足しており、地域と行政を福祉で繋ぐ役割を果たす大事な仕事ですが、

なかなか活動が周知されていない事もあり、活動自体が難しくなってきています。

もっと啓蒙活動をして、民生委員の皆さんが活動しやすくなると良いですね。