ポケモンには相手に技によるダメージを与えるとき、物理技と特殊技の2種類に分けられます。 物理技は自分の攻撃と相手の防御の数値、特殊技は自分の特攻と相手の特防の数値から、おおよそのダメージが決まるのです。

物理技と特殊技の分類の基準は?

今回はエメラルド以前のシリーズについて説明します。 このシリーズまでは物理技と特殊技は技のタイプごとに分けられました。 分類は以下のようになります。   物理 ノーマル、格闘、毒、地面、飛行、虫、岩、ゴースト、鋼 特殊 炎、水、草、電気、氷、エスパー、ドラゴン、悪   こういう分け方です。 この世代までの物理技と特殊技の技の分類方法にものすごく違和感を感じます。 例えば、炎のパンチや雷パンチ、冷凍パンチは炎、電気、氷タイプの技となるため、特殊技扱いになるのです。 (この世代では明らかに物理的に殴っているのにというツッコミはしてはいけないことになります...) この世代は特攻が高いフーディン等は上記の技を高火力で攻めることができますが、特攻が低いエビワラーは上記の技を使いこなせないという違和感を感じてしまいます。 噛み砕くは悪タイプの技ですが、自分の体の一部を使う明らかに物理的に攻撃する技ですら、タイプ次第で特殊技に分類される摩訶不思議なことになります。 この世代(ルビー・サファイア・エメラルド)で初出する悪タイプのポケモンは全員、攻撃≧特攻なので、高い攻撃を全く生かすことができず、低めの特攻を生かしながら噛み砕くをしないといけないということになります。 逆にヘドロ爆弾やシャドーボールといった明らかに飛び道具で攻撃する技ですら、タイプが毒やゴーストというだけで物理に分類されていたのです。 このせいでこの世代のゲンガーは高い特攻でタイプ一致の技を使用することができなかったのです。 個人的にはこの仕様は好きではありませんでした。   余談ですが、タイプごとに物理技と特殊技を分ける仕様はエメラルドで終了し、次の世代のダイヤモンド・パールでは技毎に物理と特殊が分類されるため、上記のようなミスマッチがほとんど無くなりました。