敬宮愛子さま「敬宮」は苗字?
日本の皇族である、敬宮愛子さまの名前の前にある「敬宮」というものは、一体どのような意味なのでしょうか。
日本の皇室には苗字がない
日本の皇室はひとつの家系が脈々と受け継がれてきた「万世一系」なので、他の世帯と区別するために姓や苗字を名乗る必要がありません。そのため、皇室には苗字がないのです。
よって、敬宮愛子さまの「敬宮」というのは苗字ではありません。
「敬宮」は御称号
では、名前の前のものは一体何を意味するのでしょうか。それは、御称号なのです。
御称号とは、いまは皇子、皇女と皇太子のお子様にだけつけることになっているものです。
また、「宮号」というものがあり、皇族の男子が独立をして生計を立てた場合に、天皇から贈られる称号のことをいいます。
皇族の名前の仕組みとは?
宮号は、秋篠宮、常陸宮、三笠宮、高円宮と4つの宮家に分けられており、宮家に男の子が生まれると宮号が世襲されていく仕組みです。
他の方の例として、清子内親王は、紀宮(のりのみや)という御称号をお持ちでした。
また、愛子さまのお名前を分かりやすくまとめますと、
称号 敬宮(としのみや)
名 愛子(あいこ)
身位 内親王(ないしんのう)
敬称 殿下(でんか)
となります。
天皇と皇族の敬称は法律で規定されている
皇室典範 (昭和22年法律第3号)
第二十三条 天皇、皇后、太皇太后及び皇太后の敬称は、陛下とする。
(2) 前項の皇族以外の皇族の敬称は、殿下とする。
呼び方は?
天皇陛下や皇后陛下、皇太子ご夫妻が愛子さまを呼ぶ時は「敬宮」とお呼びになります。また、他のものがお呼びする時は「敬宮さま」が正しいとされています。
愛子さま、敬宮さま以外の呼び方としては、
敬宮内親王
敬宮内親王殿下
敬宮愛子内親王
敬宮愛子内親王殿下
といったものがあります。