ケンタッキー州やテネシー州のあるアメリカの中南部地域にて今月10日の夜から11月未明に大規模な竜巻が相次いで発生、多くの死傷者が出ています。
竜巻によってオズの国へと飛ばされたドロシーの物語「オズの魔法使い」の舞台もアメリカですね。
日本だと1年に25個程度しか発生しておらずそのいずれもが小規模なことからそれほど馴染みのない竜巻、アメリカだと年間1300個に及ぶそうです。
大幅に異なる数の差は面積の広さによる違いもありますが、気候や地形などアメリカの方が竜巻となりやすい条件がそろっているからこそという理由もあるのです。
人間が竜巻に巻き込まれるとどうなる?
竜巻が発生したらとにかく建物の下の方へと逃げること、バスタブに隠れて蓋を閉めておくのが良い、などありますが建物自体が吹き飛ばされるような状態であればどうしようもありません。
大型ハリケーンに巻き込まれたら死ぬか大けがするか、どちらかだと思っておきましょう。
人間だけでなく石なども吹き飛ばされていますから、その破片に当たって死んでしまうというケースがあります。
雲の上まで持ち上げられるのですから、落っこちて死にます。
台風の風は徐々に吸い上げる力が弱まり圧力降下も回復していくので少しずつ身体の高度は下がっていきますが、ふわりと地上に降り立てるといったことは無いはずです。
竜巻の先端部はまだ遥か上空に、もしその辺りにいた時点で台風が消えてしまったとしたらそこから重力落下で一気に落とされてしまいます。
円筒形に空気が吸い上げられる竜巻の構造、その中は気圧は低く酸素不足で意識をうしなってそのままという場合もあるでしょう。
どの地点まで上げられた状態で竜巻が消えるか、どういった体格をしておりどの段階で意識を失うか、さまざまな条件の違いで怪我のレベルは変わってくるでしょう。
ただ、ドロシーみたいにどこか別の場所に飛ばされるだけ、なんてことは無いものと思っておいてください。