老若男女、そして世界中の人々を虜にする大人気漫画雑誌『少年ジャンプ』。
古くは『ドラゴンボール』や『ワンピース』、近年は『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』などいつの時代も話題の人気作を排出し続けるこのジャンプに、実はまた新たなスター作品が現れようとしています。
今回はそんな新たな人気作『地獄楽』の作者・賀来ゆうじ先生について調査してみました!
「賀来ゆうじ」ってどんな人?素顔や性別は?
「賀来ゆうじ」さんは漫画家です。しかもあのドラゴンボールやワンピース、鬼滅の刃など超人気作を排出した天下の漫画雑誌『ジャンプ』の作家さんです。
性別や素顔は積極的に情報を出しているわけではありませんが、過去にサイン会の動画が公開されており男性ということが明らかになっています。素顔・肉声も記録されているので気になる方は動画を再生してみてください。
— ジャンプショップ JUMP SHOP【公式】 (@jumpshoptokyo) September 16, 2018
最近は『鬼滅の刃』の吾峠呼世晴先生が実は女性ということもあり、ペンネームや作品だけではよく分からないことが多いのでちょっと気になりますよね。
賀来先生は2009年に若手・新人作家の多いジャンプSQ.Ⅱ(セカンド)で読切作品『おもいで税関』にてデビュー、その後も
タイトル | 掲載誌・掲載年 | 収録状況 |
有毒師の帰還 | SQ.Ⅱ(2010年) | 読切:単行本等未収録 |
A HARD DAY'S RUN | SQ(2010年) | 読切:単行本等未収録 |
スペツナズ・トリグラフ | SQ(2011年) | 読切:単行本等未収録 |
BAD☆SWING | SQ(2012年) | 読切:単行本等未収録 |
FANTASMA | SQ(2013〜2014年) | 連載:単行本全3巻 |
若手作家が聞くマンガの極意! | SQ(2014年) | 読切:単行本等未収録 |
脱獄姫 | SQ(2016年) | 読切:ジャンプ+で配信 |
イビルハート | SQ(2017年) | 読切:ジャンプ+で配信 |
月刊誌『ジャンプSQ』を中心に読切を多数掲載、そして2018年にあの話題作で一気に知名度を上げることになります。
天下の少年ジャンプ作家・賀来ゆうじ先生の連載作品は?
これまでSQを中心に掲載誌で漫画を書いていた賀来先生。しかし2018年、なんと「少年ジャンプ+」で連載を持つことになります。
近年では『大正処女御伽噺』『SPY×FAMILY』などアニメ化される話題作も排出するなど、『週刊少年ジャンプ』に劣らぬ人気を誇る。
TVアニメ化も決定!『地獄楽』
『地獄楽』はジャンプ+で2018年〜2021年に連載された漫画で、公式サイトのあらすじは以下のとおり。
時は江戸時代末期。抜け忍として囚われ死罪人となった元・石隠れ最強の忍“画眉丸”は、極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば無罪放免となれることを告げられる。
画眉丸は最愛の妻と再会するため、打ち首執行人“山田浅ェ門佐切”とともに仙薬があるという島へ向かうことに。
島に上陸した画眉丸と佐切に立ち塞がったのは、同じく仙薬を求める死罪人たち。そして、島に潜む未知の生物、人工的で不気味な石像、島を統べる仙人たち……
謎多き島で、果たして画眉丸は仙薬を見つけ出し、生きて帰ることが出来るのか——!?
引用元:地獄楽 公式サイト
ツイッターでも賀来先生のアカウントに第壱話が掲載されているので、ぜひ読んでみてください。
忍者が妻の為にあの世に行く話1/16 pic.twitter.com/Ajdak1PAbJ
— 賀来ゆうじ (@ug_kaku) June 10, 2019
現在すでに連載終了していますが、公式プロジェクトサイトがオープンしTVアニメ化も決定しています。あの『鬼滅の刃』も連載終了後長きに渡って人気を得ていますから、『地獄楽』もこれから来る漫画・アニメになるかもしれませんね。
アヤシモン
週刊少年ジャンプ新連載『アヤシモン』、本日11月15日(月)より始まりました!!
— アヤシモン_公式 (@jump_ayasimon) November 14, 2021
『地獄楽』の賀来ゆうじ先生の最新作です!ぜひ、ご一読頂ければ幸いです!! pic.twitter.com/RpZj3bRGb8
『アヤシモン』は新宿歌舞伎町が舞台の妖怪バトル漫画。『地獄楽』での人気が評価されたためか、ついにあの『週刊少年ジャンプ』での連載となりました!
2021年現在、まだ始まったばかりではありますが、ジャンプ+で3話までは試し読みができるのでこちらもぜひ。
まさかあの超有名人と…!?賀来先生の意外な交友関係
着々と人気作家への階段を登っている賀来先生ですが、実はかなり意外な交友関係をお持ちだったりします。
『チェンソーマン』藤本タツキ先生の元アシスタント
TVアニメ #チェンソーマン ティザーPV&スタッフ情報解禁!!
— チェンソーマン【公式】 (@CHAINSAWMAN_PR) June 27, 2021
監督の中山竜さんからコメントも到着しました!
公式サイトをチェック!
☞https://t.co/AYbXiBqEna#chainsawman pic.twitter.com/4ko7FHAhPH
賀来先生は『地獄楽』開始前、『チェンソーマン』で有名な藤本タツキ先生のアシスタントをしていたことがありました。
当時の藤本先生は初連載『ファイアパンチ』を執筆しており、賀来先生は藤本先生との交流の中で『地獄楽』のキャラクターデザインを固めていったという逸話があります。
また逆に賀来先生から藤本先生にアドバイス・意見を言うこともあったようで、インタビューの中で藤本先生は
実は『ファイアパンチ』で自分の好みじゃない女性も描いてみようとしていたら、賀来先生が「そんなことはしなくていい」って言ったんです。「女の子は全員可愛くていい!」って。で、結局好みじゃない女性を描いてしまったんですけど、登場後はどんどん自分好みになっていってしまいました(笑)。女性キャラクターには自分の好きな要素を盛り込むべきなんですよね。だから『チェンソーマン』では「全員可愛い」を心がけています(笑)。
このように述べています。現に『地獄楽』主要キャラの佐切(女性)は藤本先生曰く「僕の好きなキャラを狙って描いてると思った」とのことで、後々の作品にもこの考えが現れているようです。
俳優・つるの剛士の従兄弟!
賀来先生の意外な交友関係は漫画家同士だけではありません。なんとあの俳優・つるの剛士さんと従兄弟同士なんです!その証拠がこちら。↓
賀来ゆうじ、
— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) January 23, 2018
僕の従兄弟の最新連載作です。
よろしくお願いします。
[1話]地獄楽 - 賀来ゆうじ | 少年ジャンプ+ https://t.co/ksxX4ZV06Y
つるの剛士さんといえば1997年にウルトラマンダイナで人気を博し、俳優のみならず歌手、タレントとしても活躍する超有名人です。ちなみに『地獄楽』の殺陣アクションは賀来先生の親族(つるのさんから見ると従兄弟に当たる方)から教わっていたとのこと。とんでもない多才能一族ですよね。
しかし!ここまで読んだ方の中にはこんな疑問が浮かんだ方もいるのではないでしょうか?
そう。藤本先生は1992年生まれの29歳、24年前にウルトラマンだったつるのさんは1975年生まれの46歳です。
確かに年の離れた従兄弟がいても全然おかしくはないけど…でもどういうこと?って感じですよね。その秘密は先生の来歴にあります。
異色の経歴!賀来ゆうじ先生が漫画家デビューするまで
賀来ゆうじ先生は1984年生まれの37歳。従兄弟なだけあって幼少期からつるのさんと交流があり、よく一緒に絵を描いていたといいます。
その影響もあってか子供の頃から漫画家を志し、大学でもサークルで人形劇用の人形デザインをしていたほど。しかし徐々に「自分は漫画家にはなれない」と思うようになってしまいました。
しかしそれでも漫画に携わる仕事がしたいと考え、大学卒業後には出版社の秋田書店に入社、『週刊少年チャンピオン』にて『浦安鉄筋家族』で有名な浜岡賢次先生の6代目編集担当をつとめることになりました。
しかしどうしても漫画家になる夢を諦めきることができず、自作の漫画を複数の出版社に持ち込むことに。この時賀来先生は「漫画家の夢を諦めるために」漫画を持ち込んだとのことだったので、いっそ「漫画家に向いていない!」と言ってほしかったのだと思われます。
が、そんな先生の思いとは裏腹に3社の出版社から思いがけず高評価をもらってしまい、とうとう諦めるに諦められなくなった結果集英社にて漫画家デビューを目指し本格的に漫画を書き始めることになったのだそうです。
『ファイアパンチ』の現場で藤本先生のアシスタントをしていたにもかかわらず、藤本先生にアドバイスすることがあったというのはこうした経歴があったからなんですね。
まとめ
集英社の『ジャンプ』各紙で読切・連載を重ねてきた漫画家・賀来ゆうじ先生。
幼少期から従兄弟で俳優のつるの剛士さんと一緒に絵を描くなど漫画家としての才能と意欲に溢れており、漫画編集者としての経歴を経て漫画家デビュー、『チェンソーマン』で有名な藤本タツキ先生のアシスタントなど様々な経験を積んでこられています。
その後長らく読切掲載が続きましたが2018年〜2021年にジャンプ+で連載した『地獄楽』がヒットし、一躍有名漫画家の仲間入りを果たしました。『地獄楽』はなんと連載終了後にアニメ化が決定!
現在も公式プロジェクトサイトで最新情報がアップされており、現在『週刊少年ジャンプ』連載中の『アヤシモン』ともども、まだまだ目が離せません。