最近よく見聞きするようになった言葉「メタバース」。
投資に関する話も耳にしますが、「メタバース投資に興味はあるけれど、具体的に何をしたらいいか分からない……」という方もいるのではないでしょうか。
メタバースに投資する方法は次の3つです。
- メタバース事業を行う企業に投資
- メタバース関連の仮想通貨に投資
- メタバース空間で土地を買う
この記事ではそれぞれの方法を解説し、記事の後半ではメタバース関連の仮想通貨に投資する際に重要なチャートやランキングについてご説明します。
メタバースに投資する方法①メタバース事業を行う企業に投資
メタバース関連事業を行う企業に現実世界で株式投資する方法です。
日本の証券会社を通じて株式を取引できるので、メタバースに投資する方法としては比較的お手軽と思われます。
仮想現実や仮想通貨に投資するのはなんだか不安……という方にも取っ付きやすい方法と言えるでしょう。
メタバースに関連する事業は、プラットフォーム(メタバースの基盤)構築から半導体、ソフトウェア開発など様々な分野にわたっています。
次の表はそれぞれのメタバース関連分野から、代表的な企業をピックアップしたものです。
プラットフォーム | メタ・プラットフォームズ
(Meta Platforms)※旧Facebook |
---|---|
マイクロソフト(Microsoft) | |
プラットフォーム(ゲーム) | ロブロックス(Roblox) |
開発ソフト | ユニティ・ソフトウェア
(Unity Software) |
オートデスク(Autodesk) | |
開発機器 | アップル(Apple) |
ITコンサルティング | アクセンチュア |
半導体デバイス | エヌビディア(NVIDIA) |
AMD | |
半導体製造装置 | ASMLホールディング |
アプライド・マテリアルズ |
現在はメタバースの黎明期であり、どの分野の企業が今後成長するか定かではありません。
ですからメタバース関連企業に投資する際には、投資先や分野を一つに限定せずに、様々な分野の企業に分散投資することをおすすめします。
メタバース関連企業にまとめて投資できる金融商品META
様々な分野のメタバース関連企業に手っ取り早くまとめて投資したい場合は、Roundhill Ball Metaverse ETF(META)という方法があります。
これはメタバースに特化したテーマ型ETF(上場投資信託)で、メタバース関連企業50社にまとめて投資できる金融商品です。
ただし、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの日本の大手ネット証券会社では、メタバースETFのMETAは取り扱いがありません。
日本語で利用でき、かつメタバースETFのMETAを取り扱っている証券会社には、たとえば外資系のIG証券があります。
メタバースに投資する方法②メタバース関連の仮想通貨に投資
メタバース内で流通する仮想通貨に投資する方法です。
国内取引所で買える仮想通貨は?
メタバース関連の仮想通貨のうちEthereum(ETH)、Enjin Coin(ENJ)などは、コインチェックなどの国内取引所でも取り扱われています。
海外取引所で仮想通貨を買うには?
一方、メタバース関連の仮想通貨の多くは、国内の取引所では取り扱われていません。
これらの仮想通貨に投資したい場合、Binance(バイナンス)などの海外の取引所で仮想通貨を買う必要があります。
ただし、Binanceは日本円での入金に対応していないため、仮想通貨を購入する手続きが少し面倒です。
- コインチェックとBinanceで口座を開設
- コインチェックで仮想通貨(ETH・ビットコインなど)を購入
- Binanceへ送金
- Binanceで目的の仮想通貨を購入
一口にメタバース関連の仮想通貨と言っても、プラットフォーム(基盤)としての成長が期待されるEthereum(ETH)、Solana(SOL)、Enjin Coin(ENJ)や、ゲームを遊んでお金を稼げるAxie Infinity(AXS)、Decentraland(MANA)、The Sandbox(SAND)など様々なものがあります。
投資する仮想通貨を選ぶ際には、その仮想通貨の性格が自分の目的に合っているか、よく吟味することも重要です。
メタバースに投資する方法③メタバース空間で土地を買う
2021年はメタバース元年でした。
2021年のLANDの所有者感謝の気持ちを込めて、SANDのエアドロを開始します!詳細はこちら
▶️https://t.co/38P5ASf8KV pic.twitter.com/7NCJ3YGAoJ— 【公式】The Sandbox (ザ・サンドボックス) (@TheSandboxJP) January 15, 2022
https://platform.twitter.com/widgets.js
メタバース空間の土地に投資する、いわば「バーチャル不動産投資」です。
土地を売買したいゲームの仮想通貨(Decentralandの場合はMANA、The SandboxならSAND)を購入し、ゲーム内の土地を売買します。
自分が所有する土地に建物を作るなどして、それを誰かに売ったり貸したりすることで利益を得ることができるのです。
こうした仮想の土地・建物は現実世界では利用できませんが、利益として得た仮想通貨は日本円などに交換できます。
2021年12月には、The Sandboxの土地が430万ドル(約5億円)で販売され、話題になりました。
その前月にはソフトバンクグループ傘下の投資ファンドを中心とした投資家らがThe Sandboxに約100億円を出資したと報道されています。
メタバース不動産への投資をめぐる情勢は、今後ますます熱くなるかもしれません。
ここまでご紹介したメタバースに投資する方法は次の3つです。
- メタバース事業を行う企業に投資
- メタバース関連の仮想通貨に投資
- メタバース空間で土地を買う
ここからは、メタバース関連の仮想通貨に投資する際に重要なチャートとランキングについてご説明します。
メタバース 仮想通貨 チャートは?見方は?
仮想通貨に投資する際には、過去の値動きを表すチャートを分析して未来の値動きを予測し、適切なタイミングで売買する必要があります。
チャート分析において基本的な指標はローソク足と移動平均線です。
ローソク足
ローソク足は1日、1週間など一定期間における仮想通貨の値動きを表す指標です。
- 始値(はじめね):一定期間内で最初の価格
- 終値(おわりね):一定期間内で最後の価格
- 高値(たかね) :一定期間内で最高の価格
- 安値(やすね) :一定期間内で最低の価格
上の図で左側のローソク足は「陽線」と呼ばれ、始値よりも終値が高い(価格が上昇した)場合に表示されます。
右側のローソク足は「陰線」で、陽線とは逆に始値よりも終値が低い(価格が下落した)場合に表示されるものです。
また、ローソク足の形には次の表のような様々なパターンがあり、それぞれに意味を持っています。
移動平均線
上図はローソク足と25日単純移動平均線で構成されたチャートです。
- 一定期間の終値の平均値をグラフで表したもの
- 25日移動平均線であれば、毎日、直近25日間の終値の平均値を算出した結果をグラフにする
移動平均線が右上がりであれば価格上昇のトレンド(大まかな方向性)、右下がりであれば価格下落のトレンドです。
またローソク足と移動平均線の位置関係から、相場の状態や売買のタイミングが判断できます。
仮想通貨のチャート分析においては他に、支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)などの指標も重要です。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください↓
仮想通貨ビットコインチャートの見方とラインの引き方(基本編)
メタバース 仮想通貨 ランキングは?見方は?
出典:CoinMarketCap
CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)というサイトで、仮想通貨のランキングを確認できます。
上に示したのは、メタバースに関連する仮想通貨の時価総額ランキングです(2022年1月20日時点)。
- 仮想通貨の現在の価値(価格ではない)を判断できる指標
- 一般的には時価総額が高ければ高いほど信用度の高い仮想通貨と言える
上のランキング画面でそれぞれの仮想通貨の名前をクリックすると、仮想通貨の詳細な情報が表示されます。
仮想通貨のチャートを見ることも可能です(下図)。
出典:CoinMarketCap
メタバースに関連する仮想通貨のリアルタイムのランキングはこちらからご覧ください↓
時価総額別上位Metaverseトークン | CoinMarketCap
この記事がメタバース投資に興味がある方のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。