スキージャンプ女子で、オリンピック種目でラージヒルがないのはなぜ?
北京オリンピックが始まりました。
アイスホッケーにカーリング・ボブスレーなど氷上の競技が各種揃っており、観ているだけでワクワクしますね。
特にスキージャンプとかは迫力満点です。
ただスキー板を付けたまま飛ぶだけとはいえ、あの高さは我々は見るだけで足がすくみます。
飛距離と共にフォームの美しさも必要ですし、高い技術力がなければならないわけです。
このジャンプ、ジャンプ台の大きさとか形状・助走の距離の高さ・K点までの距離と細かな分類により種目分けされていることご存じですか。
よく聞くノーマルヒルはK点が90m、一方でラージヒルだと120mと長くなります。
そうやって観ているとスキージャンプ男子と違い、女子のオリンピック種目にはラージヒルがありませんね。
なぜなのでしょう。
スキージャンプをするにはジャンプ台が必要となります。
あれだけの高さは、気軽に試してみるなんてものではありませんね。
スキージャンプに取り組める環境が揃っているわけでもなく、競技人口は大変少ないです。
世界で見ても、男女合わせて現役選手がたったの1400人ほどしかいません。
オリンピックという目標があればともかくスキージャンプ女子が採用されたのはごく最近のことです。
こういった事情から、選手が揃っていないので種目に加えられないというのが現状なのです。
何しろ、バンクーバーオリンピックの際には、競技自体が見送られているのです。
とはいえスキージャンプこそを楽しみにしていた人たち・目標に頑張っていた方はゼロではありません。
その後、関係者より批判が殺到、アメリカを中心に撤回要求運動も起こったりと大騒ぎとなっています。
スキージャンプ女性の歴史はまだたったの20年、女子個人戦はオリンピックに限らずノーマルヒルのみです。
今後、更に選手層が厚くなっていくのを願うばかりです。