なぜスピードスケートの選手はサングラスをつけている?
氷の上での速さを競いあうスピードスケート、瞬間時速は60キロだということですから見た目以上のものすごいスピードなのです。
スピードスケートの試合を観ていると、ゴールしたらすぐにもフードを外し上部を脱いでいませんか。
とにかく前傾姿勢でスピードを保つようにと設計されたスーツは、突っ張って普通に立っていることもできないほどです。
とことん速さを追求する中で作られたファッションなわけです。
そして目元はサングラス、のように見えるかもしれませんがあれはゴーグルです。
車に乗っているのとは違い時速50キロ・60キロを人がそのままの状態で突っ走るのですから、風で目が乾いてしまわないようにということです。
テレビ画面で見ていると分かりませんが、鋭いスケートの刃で氷が削られて飛んでいます。
もしもそのカケラが目に入ったら大変です。
そういった意味でもゴーグルが目を守ってくれているのです。
決してカッコを付けているわけではありません。
必ずつけなければならないといったルールは無いので、少数ながら裸眼のまま走る方もいます。
とはいえ少数です。
それでスピードが落ちたり大怪我に繋がったら困ります。
真っ白な氷の上を走るのですが、照明がそこに反射するとコースが見えにくくなる場合もあります。
それを避けるためといった理由もあるようです。
真っ白な滑走面にまぶしさを感じないようにという方も、あらゆる意味がありスピードスケーターにとってゴーグルは必需品となっています。
なぜフィギュアスケートは付けないのか、スピードスケートほどのスピードは出していませんし回転してたら吹っ飛んでいってしまいます。
それに芸術点が重要となるフィギュアスケートにゴーグルは似合わない、それぞれの競技ごとに合った格好でプレイしているわけです。