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火炎瓶によるウクライナの人々の抵抗、なぜ発泡スチロールを入れている?

ついにロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻が始まりました。

すでに何人もの死者が出ていますね。

そこに住むウクライナの人々の恐怖や、どれほどのものでしょう。

今、ウクライナのテレビ・国防省などは火炎瓶の作り方を紹介しているそうです。

正規軍はもちろん、そうではないごく普通の市民らも自分たちなりの力でロシア軍を排除しようと頑張っているのです。

ところで、彼らが作る火炎瓶は発泡スチロールをおろし金などで細かくしたものを中に入れて作るとか、発泡スチロールにはどういった役割があるのでしょう。

平和な国・日本に住む我々には必要ない知識ですが、瓶の中に灯油やガソリンなどを入れたもの・それが火炎瓶です。

投げて相手の国の乗り物や設備・人などにぶつけると、瓶が割れて中身が散らばり気化して燃えるといった仕組みです。

もしも灯油とか液体だけだったとしたら、サラサラで上から下へと流れ落ちて終わりです。

でも発泡スチロールを入れていたら、発泡スチロールは熱で溶けるとゲル化します。

それが標的にへばりつけばちょっとやそっとでは落とせない、より威力が増すといった仕組みです。

液体のみと違って灯油付着の発泡スチロールがある方が広範囲に散らばってくれるといった利点もあります。

その発泡スチロールの微細片はより長く空気中を漂うことに、つまり燃料が空気中を漂う時間も長くなります。

そして空気中の酸素と混合され爆発的に燃焼、あらゆる面で発泡スチロールなしに比べて敵へのダメージを大きくできるようになります。

発泡スチロールも瓶も灯油も日本で簡単に手に入るものばかり、ですが本当に危険なので絶対「試しに作ってみよう」なんて思ったりしないことです。

火炎瓶の正しい作り方、なんて知識は誰も持たない世の中になってもらいたいものです。