かたりあひて尽し丶人は先立ちぬ今より後の世をいかにせむの意味は?
賛否両論はあった安倍晋三元首相の国葬、ですが大きな騒ぎが起こることもなく無事終わりました。
そして今、どうやら菅義偉さんが弔辞で引用した詩歌が話題となっているみたいですね。
「かたりあひて尽し人は先立ちぬ…」、山形有朋が暗殺された伊藤博文を偲んで弔辞として読んだものだとか、どういった意味なのでしょう。
現代語訳すると、「相談しあい心を尽くした人は先に死んでしまいました。今から後の人生、私はどうして過ごしたらよいのでしょうか。これから日本のかじ取りはどうすればいいんだ。」といった意味になるでしょう。
総理大臣官邸で共に過ごした安倍さんと菅さん、共に長州藩出身で思想は異なるも一緒に行動することの多かった山形有朋・伊藤博文と重なりますね。
考え方は違っても、プライベートでの二人の仲はとてもよく互いによい相談役だったみたいです。
日清戦争のあとに山形有朋は司令官から退きますが、そんな彼に対して伊藤博文からも詩を贈っています。
インターネットで調べればこの詩歌の前後も含め、全文を知ることができます。
まるでラブレター、とても気持ちがこもっていますね。
「菅さんにそんな文才があるの?スピーチライターに書かせた原稿を読ませてるだけ?」といった声もありますが、どうなんでしょう。
ラジオのコメンテーターで「本人が書いたのではないか」と話してる方はいました。
「再び総理大臣になってやるという彼の野心がこもっていた」と評する方も、皆さんはどう思われましたか。
真実はどうあれ、菅さんが安倍元総理のことを大切に思っていたことは事実なのではないでしょうか。
だからこそ気持ちが伝わってきた。
人が書いた原稿だったとしても、自分の想いそのものだったってことです。
心配する声もありましたが、無事に終わりました。