「知らなんだ」・「思わなんだ」はどこの方言?
その地域ならではの風景を見た時だけではなく、言葉遣いからも「故郷に帰ってきたんだな」という実感はわくのではないですか?
教科書に書かれてあったり、ニュースを読むときにアナウンサーが使っているのは標準語です。
日常ではそれぞれの地域ごとに、もっと訛りのある言葉「方言」を使われているはずです。
自分は訛ってないと思っていた方も、他の地域に移り住むと知らない言葉やあなたのしゃべるのとは違ったイントネーションがいっぱいあることに気づかされるでしょう。
「これも方言だったのか」と驚かされる場面は多いはず。
昔ほどではなくなったとはいえ、決して方言は廃れてはいないのですよ。
今ほどではないものの、昔の人だってお伊勢参りに行ったり参勤交代で江戸に行かなければならなかったり、島流しにあうことだってありました。
県をまたいでの移動はゼロではなかったのです。
もっと昔だってそう。
どこか一つの県ではなく、もっと広い地域で使われている方言とかだってけっこうあるものです。
例えば「知らなんだ」「思わなんだ」という方言、中部地方よりも西の西日本にて使われているとされているものの、富山とか東北の方でも「お年寄りが使っている」という声は聞こえてきますね。
名古屋からも「使ってるよ」とのご意見が、ただどの地域もお年寄り中心ですでに若者の間では廃れている方言のようですね。
「知らんかった」「思わんかった」っていう風に変化しつつある、という地域もあるみたいです。
廃れることはないものの、刻一刻と変わってはいっているのです。
お年寄りが使っているのは聞くけれど自分たちは使わない「知らなんだ」「思わなんだ」、数十年後にはもしかしたら誰も知らない言葉となるかもしれませんし細々と受け継がれていくかも、将来的にどうなるかは誰にもわかりません。