にじさんじ 300万の損害賠償は誰?
バーチャルYouTuber(VTuber)グループ・にじさんじを運営するANYCOLOR株式会社は、所属タレントへの権利侵害行為を行った人物との示談が成立したと発表しました。
示談の内容によれば、権利侵害行為を行った人物は、300万円以上の損害賠償金を支払うことになります。
ANYCOLOR社は発表の最後で、今後も権利侵害行為に対して迅速に法的手続きを講じていく意向を強調しています。
にじさんじライバーへの権利侵害行為のあらましは以下の通りです。
特定のインターネット掲示板において、対象タレントの名前や容貌などの個人情報が掲載され、プライバシー権が侵害されました。
ANYCOLOR社はこの個人情報の掲載に対し、該当のタレントを当事者として、発信者情報開示請求訴訟を提起していました。
この訴訟が裁判所で認められ、開示された発信者情報に基づいて損害賠償を請求しました。その結果、示談が成立し、対象者は300万円以上の損害賠償金を支払うこととなりました。
なお、プライバシー権の侵害が行われた掲示板は、著名人ごとに公開されたスレッドでユーザーが投票やコメントを行うことができる機能を有していたとされています。
ANYCOLOR社は現在も、所属タレントや自社への権利侵害行為に対して、発信者情報開示請求を含む法的手続きを進めていると報告されています。
ANYCOLORのこれまでの誹謗中傷対策についても触れられています。
ANYCOLOR社はこれまでにも誹謗中傷対策に積極的に取り組んできました。
2022年12月、VTuber事務所・ホロライブプロダクションを運営するカバー社と連携体制を構築することを発表しました。両社は一部の「まと
めサイト」運営者に対し、共同で交渉を行い、示談書の締結に至りました。
さらに2023年2月には、所属タレントの勇気ちひろさんに対して誹謗中傷を行った人物と示談が成立し、約120万円の損害賠償金が支払われることとなりました。
ANYCOLOR社はまた、Twitter上で不適切な投稿を行うアカウントに対しても法的対応を検討しており、誹謗中傷行為に対する積極的な対処を継続しています。