ms13・Mara Salvatrucha13、中央アメリカやアメリカ合衆国で恐れられるギャングのことです。
引用:ウィキペディア
1980年代頃、カリフォルニア州ロサンゼルスで結成されました。
最初のうちは難民や移民といった立場の弱い方々が保護や連帯を求めて組織化したのですが、やがては目的のためには手段を選ばずといった感じで麻薬取引に殺人・強盗・恐喝・人身売買などありとあらゆる犯罪に手を出していくこととなったのです。
他のギャングとか犯罪組織ともたびたび抗争を行っており、銃器や刃物を持つ彼らによって無抵抗な地域住民を含め死傷者もたくさん出ています。
日本では報道される機会が少なく、あまり知られていないもののきわめて危険な存在です。
もちろん、彼らの犯行をただ見てみぬふりしているわけでもないのです。
2022年5月には、11人ものメンバーを殺人や強盗などの罪で起訴しています。
とは言え、米国だけでも1万人ほどものメンバーがいるのだとか。
世界的に見ると3万人とされています。
かなりの数ですね。
11人なんて氷山の一角です。
それでも、たとえ一角でも捉えたことに意味はありますが。
国境を越えた犯罪組織であり、最も暴力的な組織とされるms13と戦うのはかなり困難極まることです。
ですが、検察官ブレオン氏も「我々のコミュニティより完全排除されるまで戦い続ける」との声明を発表しています。
トランプ大統領は彼らのことを「人間ではなくケダモノである」と称しました。
ms13とは?マラ・サルバトルチャ エルサルバドルを拠点に
https://twitter.com/Crazy_Journey/status/1687048164283650048?s=20
エルサルバドル内戦の避難民であり、戦争孤児だったエルサルバルドル人たちによって結成されたマラ・サルバトルチャ(MS13)は、カリフォルニア州ロスアンゼルスのピコ・ユニオン地区を拠点として活動しました。
この組織は、1970年代後半から1980年頃に結成され、初期はヘヴィメタルやストーナー文化が好きな不良グループでした。
結成当初の目的は、既に存在していたメキシコ系、アジア系、アフリカ系などの他のギャング団からエルサルバルドル人移民を自警することでした。
しかし、1990年までにエルサルバルドルやグアテマラからの亡命者が増加し、多くの若者たちが組織に加入しました。
失業した元兵士や元少年兵も多く組織のメンバーに含まれていました。
エルサルバルドル内戦が終結すると、多くのメンバーが逮捕されたり、アメリカからエルサルバルドルに強制送還されました。
しかし、彼らの多くはエルサルバルドルを中心に中央アメリカ諸国に進出し、組織は拡大していきました。
組織の構成員は、エルサルバルドルを中心にメキシコ、グアテマラ、ホンジュラスなどの中央アメリカ諸国出身者で構成されています。現在、アメリカ大陸には約3万人の構成員が存在しています。
彼らは内戦中の失業や経済の悪化、貧困などの理由から組織に加入する若者が増えていると言われています。
マラ・サルバトルチャは麻薬密輸、ブラックマーケットでの銃の取引、不法入国、殺人の請負、窃盗など様々な犯罪活動を行っています。
また、当局に対しても好戦的な活動を行っていることでも知られています。
組織のコミュニケーションには特別なジェスチャーがあり、人差し指と小指を立てて逆さまにする「デビルズ・ヘッド」と呼ばれる手の記号が使われます。
これはヘヴィメタルのコンサートで一般的なジェスチャーであり、組織もこれを採用しています。
組織名であるマラ・サルバトルチャの語源は論争がありますが、エルサルバルドル内戦の農民ゲリラへの言及や、カリシェ・スラングのギャングを意味する「マラブンタ(marabunta)」などの説があります。
また、組織内ではラテン系ギャングの連合体スレーニョスやメキシカン・マフィアへの忠誠を示すために、ギャングメンバーは「13」という数字を使います。
この数字はアルファベットの13番目を表し、メキシカン・マフィアへの服従の証です。
同じピコ・ユニオン地区に拠点を置くエイティーンス・ストリート・ギャングとは結成初期は友好的な関係でしたが、現在は対立状態が続いています。
マラ・サルバトルチャはエルサルバルドルを中心に活動していましたが、現在はアメリカや他の中央アメリカ諸国、さらにはスペインなどでも活動が見られ、その犯罪活動はますます活発化しています。
ms13日本人メンバーはいる?
身の毛もよだつさまざまな殺人事件を起こしている彼ら、その中に日本人はいるのでしょうか。
中心はエルサルバドル内戦に巻き込まれてしまった米国や欧州・中米などの難民の方々なので、日本人はいないと考えられます。
もしも日本人がメンバーにいるとしたら、日本でも「ms13の名」や「凶悪性」は更に知られると思われます。
そのような日が来ないことを祈ります。