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将軍の『おわたり』の意味と歴史的背景

2024年の大河ドラマは「光る君へ」。

平安時代を舞台とした作品です。

この時代に限らず、大河だとそれぞれの時代ならではの現代人にはなじみのない言葉がいくつも飛び出してきます。

でもちゃんと解説したりしてくれて分かりやすくしてくれているのでご安心を。

大河ドラマなんて見たことないって方、今回は珍しく女性である紫式部が主人公。

戦いとかむさっ苦しい男ばかりの世界には興味がないって方でも目新しく見ることができるのではないでしょうか。

女性からの支持がこれまでになく厚いのだとか。

これを機会にご覧になってみてはいかがですか。

「光る君へ」で出てくる言葉の中で特に多くの視聴者を引き付けたのが「おわたり」という言葉。

簡単に説明すると、帝とか小具運が后や側室の部屋に会いに行くことを指しています。

ただ会いに行くだけじゃあないですよ。

会いに行くってのは表向きの言葉。

実際のところは「子作りをする」ってことになります。

そのために会いに行くわけです。

「おわたりがない」ってなると愛されてないってことに。

それが周りの方たちに丸わかりなのですから、定期的におわたりがあれば誇らしいけれど逆の立場に立たされると悲しすぎます。

閨でのことなのですが、決してオブラートに包まれていない。

宮中とか大奥でこそこそと「昨晩もおわたりがなかったみたいよ」なんてささやかれて。

子作りをして跡継ぎができないと、世の中は乱れます。

誰を後釜に据えるか。

それで起こった戦争がいくつもあります。

大切なミッションだったからこそ、何かとうわさされることとなったのでしょうね。

とはいえさすがに「あの人は愛されてないみたいよ」「完全に見限られたんじゃないの?」なんて直接的には言えない。

そこでオブラートに包んでの表現が「おわたり」だったわけです。