子宮に沈めるという映画 ネタバレ質問あり 最後なんで母親は女の子を自分の手で殺してしまった?
「子宮に沈める」、なんとも過激なタイトルですがこちらは2013年に公開の映画作品です。
その内容はもっと過激ですよ。
何しろ、実際に起こった児童虐待事件がベースとなっているのですから。
大阪二児放置死事件という2010年の出来事をモデルにしています。
この恐ろしい出来事、実際に現実にあったのです。
ただし母親の描かれ方・離婚原因など細部は変えてあります。
夫と別れてから子供たちを自分一人で見なければならなくなった、そんな女性由紀子が事件の犯人です。
元々は優しくごく普通の母親だったのです。
ですが母子家庭となった以上は収入を得るためにと夜職を行わなければならなくなります。
一方で、心の安定を得るためにと恋人を作って。
そんな由紀子と子供たちの物語です。
アンハッピーエンドのストーリーとなっています。
最後は母親が自身の手で我が子を殺すのです。
母が出ていったあと、母親の帰りを待ちわびながらも長女の幸が幼い弟の面倒を見てやっていました。
でも生まれたばかりの弟はそんな苛酷な状況で生き続けることなど到底不可能だったのです。
すでに亡くなって動かない弟。
でもやはり幼い幸に死という概念などなく、弟に「起きて」なんて声をかけていて。
こういったシーンは涙を誘いますね。
ゴミもあさりながらなんとか生きていた幸。
そしてようやく由紀子は帰ってきました。
ですがなぜか由紀子は下の子の遺体を洗濯機に入れてスイッチを入れる。
そして幸を浴槽に沈めて溺死させるのです。
可愛い我が子、生きて待っててくれたのになぜ自身の手で殺した?
気が動転した?
きっと疲労し心が壊れた由紀子にとって子供の存在は邪魔でしかなかったのでしょうね。
現実を突き詰められたくない。
だからこそ、役所にも警察にも行かなかったのでは。